股関節の硬さと骨盤の歪みはどう関係してるの?【股関節、骨盤の動かすメリットや注意すべき点】
「開脚をして体を前に倒す・・・」
「ちょっと待って!骨盤後傾してない?!骨盤は立てながら倒さないとダメだよ!」
「・・・後傾?立てる?なんだそりゃ!もっと分かりやすく説明して!!」
股関節柔らかくしたいのに難しい言葉ばかり並べられても分からない、イメージがつきにくくて結局”とりあえずやった感”だけで終わってしまっている人いませんか?
私も昔はそうでした。
「これをやると体にいいからやりましょう」
「周りがやっているから真似してやってみよう」
こんな感覚で、自分がやっていることに何の疑問も感じることなくただやっていただけだったんです。
しかし、短い時間でもストレッチの「質」を意識するようになってからは効いている箇所が分かりやすく、何より自分の体のためにやっているんだと自覚を持てるようになり、継続して取り組めるようになりました。
前置きが長くなりましたが、今回は
- なぜ股関節を柔らかくするのに骨盤を立てる必要があるのか
- 骨盤と股関節はどう関係しているのか
- 股関節、骨盤の動きについての説明がとにかく分かりにくい!体の内部をイメージしながらストレッチを行う方法
こういったテーマを中心に、メリットやデメリットまで丁寧に解説していきます!
【開脚の時に骨盤を立てる?なんだそりゃ!】
➡骨盤を立てる必要性って?
早く開脚したまま前に倒れるようになりたいからといって、背中が丸まった状態で
前に倒れようとしても、骨盤の位置が傾いたままであれば可動域が限られてしまいます。
また、本来伸ばせるであろう股関節周りの筋肉にまでロックをかけてしまう原因となってしまうのです。
つまり、猫背の状態で骨盤が正しい位置にないと、
開脚のために必要な内ももの筋肉を伸ばすことができなくなってしまいます。
せっかく股関節のストレッチを始めたのに、間違ったやり方で続けていたら手遅れになる可能性もあるので、焦らずに少しずつ動かせるようにしていきましょう!
➡じゃあどうやって立てればいいの?
骨盤を立てる必要性理を解できたら、今度は実践してみましょう!
まずは自分の骨盤の向きを確認するところから。
壁にかかとをついて背中を合わせた時に、
✔お尻→背中の順で壁につく人
➡横から見た時にお尻とお腹がはみ出やすい反り腰タイプ(骨盤の前におもりが乗っていて前に傾いているイメージ)
✔背中→お尻の順で壁につく人
➡胸が中に入って首が前にでているオラウータン猫背タイプ(骨盤の後ろにおもりが乗って後ろに傾いているイメージ)
✔お尻と背中が同時に壁につき、尚且つ背中との隙間に片手がギリ入る人
➡正常タイプ
➡タイプ別に、骨盤を立てるイメージを描写します
(1)反り腰タイプ、正常タイプ
基本的に、立ったままの姿勢を開脚時にもできれば正解。
そのまま手を前についてお腹から床につくように前屈できれば、ベタ~っとつく日がくるのも時間と継続の問題。
正常タイプの方は、倒れるときに猫背になりやすいので、下記のポイントを意識しながら行うと良いでしょう。
(2)猫背タイプ
①頑張って足を開こうとせず、痛気持ちいところで止める。
※この時膝が曲がってしまう人は、膝を外側に向けることで足をロックしてしまう骨との接触を回避しましょう!
②両手を足の前につき、体を持ち上げたら、お尻だけをさらに一歩後ろに置く。この時に、お尻の穴を後ろに向けるイメージで骨盤を元に戻す。
③胸を前に出して、上半身だけ背伸びをした状態を保つ(多分この態勢だけで痛いはず)
④③の姿勢が慣れ、骨盤を立てる感覚をつかむことができたら、息を吐きながらゆっくりと前に倒れる。
【骨盤を正しい位置に戻すと股関節は柔らかくなる?その相互関係は?】
まず初めに理解しておきたいのは、骨格は人それぞれ違うということです。
「なんだ、自分は昔から体が硬いから柔らかくならない体質なんだ・・」
と思ってしまうのはまだ早いです!
なぜなら骨格は変えられなくても、周りに引っ付いている筋肉や靭帯を使って関節を柔らかくすることは大人になってからでも可能だからです。
つまり、股関節を柔らかくしたいなら骨盤を始めとする骨や筋肉、靭帯を正常の機能に戻すことを意識することが大事です。
骨盤を正しい位置に戻したからといって、相乗効果で股関節も柔らかくなる、とは断言できませんが、姿勢を悪くする生活習慣を見直し、体のあらゆる不調を改善する1歩にはなるのでおすすめです!
【股関節、骨盤の動きについての説明がとにかく分かりにくい!体の内部をイメージしながらストレッチを行う方法】
♦骨盤の歪み
- 寝るときに横になって寝る癖がある
- 立っているときに片足に寄ってしまう
- 足を組むことが多い
など、左右のどちらか一方に体重を乗せる状態が何か月も続くことで、骨盤周りの筋肉が誤った状態を覚えて固まってしまうことです。
- 骨盤内が圧迫されて血行が悪くなる➡冷えやむくみの原因
- 上半身と下半身をつないでる大きな骨が歪む➡腰や背中の骨にまで影響を及ぼし、腰痛や肩こりを引き起こす
といった体の負のスパイラルを呼び起こしてしまいます。
♦骨盤の前傾
お尻がプリッとしていて、お腹が前に出ている状態。
腰が疲れやすい(腰を曲げた時に筋肉が凝っている感覚)、人から胸を張っているね(心理的なものではなく)と言わたことがある方は、骨盤が前傾している可能性が高いです。
♦骨盤の後傾
オラウータン、隠れ猫背タイプ。
人から言われるのはもちろん、座っていて気づかないうちに背中が丸くなっている、猫背の快感を覚えてしまってやめられない!という方は要注意。(体育館に座らせられるときはほとんど体育座りであるため、やはり猫背になりやすいですね)
顔が心臓に近いほうが落ち着く、安心するというのは人間の生理現象なので仕方のないことですがね…
【まとめ】
股関節の硬さを和らげることが先か、骨盤の歪みを治すことが先か、という議論についての見解は出ておらず、どちらも正常になるように意識がけることが重要です!
ですので、あらゆる場所に情報が転がっている今の時代であるからこそ”自分に合ったストレッチの仕方”を身に付けて習慣づけていくことが必要とされるのではないでしょうか?